クレセントめぐみ

今ここに生きて行く

セルフコンパッションについて

セルフコンパッションは直訳をすると

「自分自身への慈悲の心」

これまで様々な自己啓発や宗教が手を替え品を替え説明してきた事柄を三つの要件にまとめたもの

1自分に優しくする

2人との繋がりを持つ

3マインドフルネスになる

3つのセルフコンパッションのための要件は お互いに繋がりあう三つのうちを実践することにより他の物を助けることが可能になる

1自分に対して厳しく批判的な態度を取らずに自分に対しても優しく思いやりを持つ

2自分と他人の違いにフォーカスするのではなく 色々な人が持っている共通のことに焦点を置き孤独感や苦しみではなく他者と繋がっているという感覚を持つ

3今この時を自分でしっかりと感じるマインドフルネスを習慣とする 特に苦しみについてそれを無視したり 逆に誇張したりしない

セルフコンパッションが高いと 自分に降りかかった災難や苦労についても必要以上に 悲しむことがなくなる
セルフコンパッションが高い人は 他の人に比べて周りの人に慈悲深いかと言うと際立ってそのような特徴はありません
大きな特徴は周りの人に慈悲深いのと同じくらい自分に対しても慈悲深いという特徴です
セルフコンパッションの高い人の方が お互いに支援をしあう人間関係を作り上げられます
相手の 立場に立って 物を考える習慣がある人は 相手がいかに辛いだろうとかあるいはそのようなことを言われたら悲しむだろうということを考えると批判しませんがそれと同じことを自分にもできる人がセルフコンパッションが高くなります

マインドフルネスとは 主観的な自分を客観的な自分が見つめることです 常に私たちが 自分がどのように何を感じているかについてしっかりと感じ取るもう一人の自分を用意しておく

セルフコンパッションがもたらした最も大きな衝撃の一つは何かというと
「自尊心は高ければ高いほどいい」 と考えられてきた、これまでの研究成果に対するアンチテーゼです。

自尊心の最大の欠点は何かというと、他の人から褒められたり、他の人と比較にすることによって相対的優位にあることで、その自尊心を育む傾向があるということです。
ある意味、他人を踏み台にして初めて、私達の自尊心が成り立つ可能性が高いということです。
自尊心が高い方が自分の人生に充実を感じるし、また自分が幸せだと感じることができる可能性が高くなるのですが、残念ながらその自尊心というのは他者との比較や自分の満足という非常にはかないものの上に成り立っています。
セルフコンパッションでは、私たちの共通点を見て、そこに色々なつながりを見出そうとしますが、自尊心では色々な人と自分達の相違点を見てそこに価値を見出そうとするところに大きな差があります。

またあまりにも自尊心ばかり追求すると、マインドフルとは離れてしまうこともあります。

私たちは完全に自己愛や自尊心をゼロにすることもできません。

ただ、自分の幸せを追求する時に自己愛や自尊心を主軸の柱にするのではなく、セルフコンパッションを主軸とし、自己愛や自尊心についてはその結果と考えることによってよりうまく対処できるようになるのではないでしょうか?

あなたは、過度に自尊心を求めると、他人を批判してしまったり、あるいはそれほど本当は優れていないのに無理に自分が優れてると思い込むことで苦しくなってしまうということを理解できましたか?

それよりは常に自分に対する思いやりを持つ、他人と違う点ではなく、共通点を探すといったやり方が逆に健全な心を育むことがイメージできましたか?

あなたは、自尊心の幸せに対する貢献は短期的であり、より高い自尊心が必要になるのに対して、セルフコンパッションは長期的であり、かつ他者を必要としないということがわかりましたか?

自分を甘やかしすぎるのではないかという疑問に対しては将来に悪影響があるのではないかという疑念を抱いた人が多いかと思います。
しかし、実際には、セルフコンパッションは将来への自分のやる気を維持し、正しい努力を行わせる方向に働きます。
自分を大切にするからこそ自分にとって正しい行動をとったり、正しい成長ができるように促すと考えるのです。
なぜストレングスファインダーが有効かというと、自分がこれまで気づかなかった自分の魅力について教えてくれるからです。
そして、それを素直に賞賛することで、自分自身にもやる気が生まれますし、成長につなげることができます。