クレセントめぐみ

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ハダカデバネズミについて思う

ハダカデバネズミの検証

ハダカデバネズミとは 普通のネズミと違って体に毛がなくて つるつるでしわしわで 前歯が 出ていて とっても変な見た目のネズミ なのである。

特筆すべき 特徴は  普通のネズミが 3年しか生きないところ 30年も長生きすることである 。

なぜそんなに長生きできるのか?

   ハダカデバネズミは 地下に巣を掘って 生きていて 酸素濃度が非常に少ないところでくらしている。

研究では、普通の ねずみ4匹と ハダカデバネズミ 4匹を 非常に酸素の少ないところにおいた。

普通のネズミは すぐ死んでしまった、が、ハダカデバネズミは 元気に動き回っていたらしい。

また、全く酸素なしにしてみたところ当然普通のネズミはすぐに死んだのだが 、なんと ハダカデバネズミは20分も生きていたと言うのだ。

驚異的に過酷な生活環境のもとで生きていけるのだ。

酸素の少ないところで生きられるということが長生きに繋がるのだろうか。

酸素があるとは 酸化することである。

食べ物において 傷んでしまう ということに繋がっていく。

酸素に触れることで 生物は老化していくと言う 宿命を負っているのかもしれない。

ハダカデバネズミは  ピンピンコロリで 死んでいくらしい。

人間の死因のトップである、がんとか脳梗塞とか にはならない という。

人間では60歳ぐらいから の死亡率はどんどん 増加し、病気になり死んでいく。

ハダカデバネズミは 年老いて死ぬということがないらしい 。

寿命がきたから 死ぬ

死ぬことにおいてとても理想的な 死に方だと思う。

人間やほとんどの生き物は大概 、死ぬときは 病気になって 死ぬ。

 弱ってしまい、 非常に哀れな 最後 が待っている。

ハダカデバネズミのように 死ぬ直前まで 元気でいられたら 、理想的な老後がある。

と言うか老後ではなくなる。

今まで生きてきた知恵があるし、老いない身体もある。

年老いることはもぉ怖くない。

老いていないが寿命はくる。

ピンピンコロリで死んでいく。

 

ハダカデバネズミの特徴について、もうひとつ真社会性と言う 特徴がある。

真社会性とはミツバチや シロアリなどの 社会性のことだ。

蟻の社会は、女王を中心に 王様がいて、働きありがいて 、兵隊蟻、そして、 繁殖する 機能を持つ女王蟻が 一匹だけ、 という社会のことである 。

ハダカデバネズミの社会も 同じような 新社会性をもつ。

一匹のメスだけが繁殖して 子供を産む 。

そして子供を育てる 他のネズミがいる。

布団係と言う 赤ちゃんを温めるだけの 係をする、ねずみもいる。

また蛇などの 天敵 がやってきた時 自らの 体を差し出して 犠牲になる ためだけの役割を背負ったねずみもいる。

役割分担が あるのだ 。

 生存環境が 非常に厳しい 場所において 新社会性というのは 威力を発揮する 。

そういう場所では 新社会性を営む集団が 生き残る確率が 高くなる のである 。

ハダカデバネズミが 新社会性を営んでいるということが 長生きするということにも つながっているのだろうか。

蜂で言えば 女王蜂は 非常に長生きするらしい 自分が 生まれながらに 役割が決まっている ということは 悩みがなくなるということにもつながる 。

悩みがなくなると言うか 悩むこと自体が 全くない。

自分自身の 役割を ただ 黙々と こなしていく毎日。

そこには 自分の喜びを いかにして叶えるかとか 、そういった 欲が 発生しない。

 ただ自分の血縁を つないでいくと言う 信念だけに すべての 力が注ぎ込まれる。

自分のためにではない 集団のために 個人がある 。

そういう世界が 真社会性。

人間にこの社会を適応させることは難しい。

みな自分のことだけが大切だから。

自分が生きることが最重要事項の人間にとっては、個人が全体のために、自分の生死も厭わないとは無理なことだ。

長寿社会になった人間にとって、ハダカデバネズミの色々な生態を研究することは医療の世界において新しい革新をもたらすことになるのかもしれない。